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西陣織の出荷額は平成13年で700億円を数える。この金額は我が国の大企業に匹敵するものである。しかし、そこに約700の業者が存在するところに西陣産地が中小企業の集団であるということがわかる。設備台数は力織機が約7,000台、手機等約2,000台、また西陣織に直接、間接に従事する人々は約40,000人である。
西陣織製品の出荷額(H14年度)
61,300,494,000円
西陣織メーカー数
724軒
織機台数
9,272台
西陣という行政区域は特別にはないが、西陣織にたずさわる業者がいる地域は、京都市街の北西部、だいたい、上京区、北区の、南は丸太町通、北は上賀茂、東は烏丸通、西は西大路通に囲まれたあたりをいう。
西陣の織屋(製織段階)での形態を大別すれば3つの形を上げることができる。
(1)自己工場のみで生産を行っている織屋。
(2)出機
※
のみで生産を行っている織屋。
(3)自己工場と出機を併用して生産を行っている織屋。
以上の3つの形である。
※ 出機 … 織物業者が下請工場に製織を委託する業界制度
製織段階にいたるまでには数多くの準備工程が必要である。西陣産地では、これらの工程が製織段階での出機のように、すべて分業で行われている。従って、図案家、意匠紋紙業、撚糸業、糸染業、整経業、綜絖業、整理加工業などの業者が独立して企業を営んでいる。これらの業者は、いわゆる西陣の地域で織屋と混然一体となって存在し、それぞれの仕事を分担している。
このように西陣産地は、社会的分業が高度に発展したところである。
西陣織の特性を一言でいえば“多品種少量生産方式を基盤とした先染の紋織物”ということができる。この特性を十二分に発揮するためには、平安朝以降連綿と続いてきた文化の担い手としての優れたデザインの創造力と、それの織物としての表現力が必要である。西陣の織屋は、常にそのことのために努力を重ねている。西陣産業が知識産業といわれる理由もここにある。
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